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超・怖い話体験談、その11

ゼンキの連載が終わり、入院、手術をして、仕事場を引っ越した。
駅前のマンションM。
そこで仕事をしていた頃。
その仕事場は4階にあった。
アシスタントのK君が、ゴミ出しに行って帰って来たら、はあはあと息を切らしていた。
どうしたのかと訊いたら、エレベーターのドアが閉まらなくて、壊れているみたいで使えなかったから、階段を駆け上がって来たと言う。
また?
K君だけが何回もそういう経験をしているのだ。
どれ、様子を見るか。
オレは、K君と一緒にエレベーターまで行って、下へ行くのボタンを押した。
ゆっくりとエレベーターは下から上がって来て、何事もなく4階に止まって、ドアが開いた。
K君と一緒にエレベーターに乗り、1階を押す。
ちゃんとドアは閉まり、1階に着いた。
エレベーターは壊れてなかった。
K君は、あれ?と首を傾げていた。
しかし。
数日後、オレと奥さんとK君ともう一人のアシスタントの4人で食事に行こうとエレベーターに乗った時。
オレは、閉まるのボタンを押した。
ドアががーっと閉まる。
途中で、ドアがガタンと止まった。
そして、ドアは開いた。
え?
4人とも固まった。
オレは閉まるのボタンを押したままなのに。
ドアがまた閉まろうと動き、途中でガタンと止まり、また開く。
K君が、ね、おかしいでしょ、このエレベーター。と言った。
何回もドアは閉まろうと動き、またガタンと止まり、開く。
その繰り返し。
ドアが止まる所は決まって、はば40センチくらいの所。
そう、ちょうど人の肩幅の広さ。
その幅の所でガタンと音を立てて止まる。
まるでそこに誰か見えない人が立っていて、ドアがその人に当たって開いてしまう。
そんな感じだった。
4人で顔を見合わせた。
怖い。
開くボタンを押して、脇の方から逃げるようにエレベーターから出た。
エレベーターのドアは、しばらくは閉まろうと動き、ガタンと止まり、また開いていた。
仕方なく、その日は階段を使った。
帰って来たら、エレベーターのドアはちゃんと閉まっていた。
逆に閉まらないで動いてくれていれば、故障だと思えたのに。
故障ではなかったのだ。
アシスタントのK君は、その後もエレベーターに乗るとドアが閉まらなくて困っていたみたいだった。

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